2015合研 閉幕

子どもを人間として大切にする教育と、平和な世の中をつくる営みをひとつに!

2015年合同教育研究全道集会参加のみなさん、2日間お疲れ様でした。日々忙しい中、参加していただいたことに心から感謝いたします。また、合同教研成功のためにご奮闘いただいたスタッフのみなさんのご協力とご尽力に心から感謝と敬意を表します。
2日間の日程を終え、延べ1349人の保護者、教職員、研究者、各界のみなさんが参加し、レポート総数210本となりました。また、多くの学生・青年のレポートが報告されました。これらのレポートには共感が広がるとともに、多くの参加者かに希望と元気を与えるものとなりました。
5本のテーマ討論では、集まって語り合える「場」づくりが必要(憲法)、若者も大人も、「私たちはこんな力を身につけたい」と改めて考えた(18歳選挙権)、集団の中で子供たちがどう学び、育ちあっていくのかが問われている(インクルーシブ)、『どんな学校を創るのか』『教育とは』を考える一つのチャンス(道徳)、使用する「用語」に執筆者や会社の歴史認識が現れる(アイヌの歴史)、等の議論が交わされました。
教育の夕べでは、池澤夏樹さんから「原発、沖縄基地、憲法、教育・・・日本の将来、北海道の未来」と題して講演をいただき、「戦後の沖縄を除けば他国による荒い支配を受けたことがない世界でも希有な国という歴史を含めて、日本という国の歴史と国土に見てとれる良いところ、悪いところ、そして「これから」を考えていきたいもの」と語られました。
今年の合同教研は、安倍政権によって日本が再び「戦争する国」へと突き進もうとする中、平和で民主的な社会への展望を語り合い、いのちや人間らしく生きることを最優先にした社会を築くことの大切さや、それを阻むもとのたたかうこと、そのためにつながり合うことの重要性が確認されました。
今教研における実践交流・討論が、これから職場や地域、家庭で「子どもたちを人間として大切にする教育のあり方」を語る上での貴重な糧となれば幸いです。子どもたちに希望ある平和な未来を手渡すことができるよう、今後も全道・全国の仲間とともに、憲法や子どもの権利条約を学び、活かし、広げていく教育に全力をあげることを心から呼びかけます。

2015年11月8日
2015合同教育研究全道集会実行委員会 事務局一同